葉酸 効果と効能 妊婦さん

葉酸 効果と効能 妊婦さん

葉酸の効果をなぞとくためには?

 

 

 ●葉酸の発見

 

葉酸の効果効能は妊婦さに最適な理由とは?

 

 

葉酸と聞くと、その名前から、野菜、特に葉菜が浮かびますが、それは正しくて、葉酸はほうれん草などに多く含まれているんです。
ビタミンB群の仲間である栄養素の葉酸は、1931年に発見されました。
インドのボンベイ(現在のムンバイ)で、婦人科の医師であるルーシー・ウィルスは、妊婦さんには巨赤芽球性貧血という病気が多い、と気づいたんです。
動悸・息切れ・めまいなどの症状もある、巨赤芽球性貧血。
彼はその妊婦さんたちに、酵母からの抽出液を与えました。
すると、貧血が治まったそうなんです。
この、効力のあった成分は葉菜に多い、と突き止め、1941年、ほうれん草からの抽出に成功。
これが葉酸。
その名前は、ラテン語のほうれん草(folium)から由来し、葉酸(folicacid)と名づけられた、と言います。

 

 

●葉酸の働きとは

葉酸は、代謝機能に深く関わります。
葉酸不足だと、新陳代謝を司るたんぱく質の働きが悪くなるからです。
それ以外にも、遺伝情報物質を構成してる成分である、核酸を合成させるのに役立ちます。
生命の大本、とも言える、核酸。
体の代謝機能のみならず、体作りそのものに関わってくるのが葉酸です。
葉酸には、他にも特別な働きがあるんです。
葉酸とビタミン12が一緒になると、体内を巡る血液の中の、赤血球を作るという働きをします。
つまり葉酸が足りないと、赤血球が作られにくい体となり、代謝も悪くなります。
そうすると、葉酸不足が引き起こす、巨赤芽球性貧血に。
葉酸とは、大人も子どもも、毎日摂取するべきである、と言える栄養素なんです。
この葉酸は、お腹の赤ちゃんにも有効だという話しを、最近ではよく聞きます。
赤ちゃんの脳や脊髄を作るのに欠かせないものなんです。
お母さんのお腹の中の赤ちゃんに届けるためにも、欠かしてはならない栄養素であるのが、葉酸です。

●「無脳症」「二分脊椎」と、葉酸

 

どちらも、赤ちゃんの病気である、無脳症と二分脊椎。
無脳症とは、脳の欠損や、その発育不全です。
この病気だと、死産、または生まれてすぐに、死んでいまいます。
二分脊椎とは先天性の病気で、背骨に穴が開いているもの。
そこから、体の中にあるべき脊髄が体表に出る病気。
お母さんの胎内で赤ちゃんの脊椎は、ファスナーで閉じるような形で背中のあたりが収まっています。
閉じられているべきものが途中までになってしまうと起こる病気で、頭の方で止まると無脳症になり、腰の方だと二分脊椎に。
二分脊椎を発病したら、出生後にすぐ、手術をします。
そうして、出てしまっている脊髄を中に戻してあげるのですが、障害が出ることも。
歩行困難、排尿・排便困難、などの可能性が出てきます。

 

 

日本では、二分脊椎の赤ちゃんが、年間約500人、誕生しています。
1980年は1万人に2.2人でしたが、今は4.8人で、2倍以上の数なのです。
逆に、80年代には日本より数倍あった欧米の発生率が、90年代には減少しています。
アメリカで3.8人、イギリスで1.3人、と、少ない数値です。
この数値には、葉酸が深く関わります。
1991年、イギリスをはじめとする7カ国、33の施設で、大規模な臨床実験を行いました。
それは、妊娠前後に積極的な葉酸摂取をしたらどうなるのか、というもの。
分かった結果は、赤ちゃんが生まれて、二分脊椎であるというリスクが大幅に減る、というもの。
72%も低い、と分かったのです。
その後アメリカの疾病対策センターは、妊婦さんは葉酸を1日400μg摂取するべき、と、勧告しました。

 

妊婦さんが葉酸を摂るうえで、重要になってくることがあるのですが、それは、赤ちゃんは胎内で、妊娠6週までに脳と脊髄の原型を作っている、ということ。
妊娠が分かってから葉酸の摂取をしたとしても、効果的にリスクを減らせない可能性がある、ということです。
そこから、アメリカの食品医薬品局は、98年に、妊婦さんはもとより妊娠可能な女性全員が葉酸の摂取ができるような措置をしました、
主食である穀物製品に葉酸の添付を義務づけ、毎日食べるもので手軽に積極的な葉酸摂取ができるようにしたのです。
そして、アメリカでの二分脊椎の赤ちゃんは減りました。
欧米では今、妊娠していなくとも、女性の葉酸摂取量は、1日400μgとされています。

 

●日本の葉酸摂取の現状

 

 

日本では、妊娠予定のある女性に対し、妊娠1ヶ月前より葉酸を1日400μg摂取するのが望ましい、との呼びかけをしています。
今では、母子手帳にも、葉酸の必要性などを記す、といったことをしています。
それでも、成人女性の葉酸必要目安は、1日200μgのまま。
ここが、欧米との違いです。
また、調査によると、その200μgさえ摂取できていないといいます。
日本ではまだ、意識的にも低いようで、葉酸と二分脊椎の関係性を知らない女性も多いのが現状です。
葉酸摂取もまだ行き届いておらず、400μg摂取できている妊婦さんは、妊婦さんの中の約4割というデータも。
妊娠時に必要な栄養素はカルシウムと鉄、というのは分かってる人も多いので、そこに葉酸も加えてもらえたら、と思います。

 

 

 

●葉酸の含まれている食べ物

 

葉酸の効果効能は妊婦さに最適な理由とは?

 

 

葉菜に多い、葉酸。
ほうれん草、からし菜、春菊に特に多く含まれます。
葉菜以外では、緑黄色野菜だと、ブロッコリー、芽キャベツ、アスパラガスに多く、イモ類だと、さつまいもに多く入っています。
果物もでも多く含むものはたくさんあり、主に、いちご、オレンジ、グレープフルーツ、マンゴー、アボカドなど。
動物性食品だとレバー、卵黄に含まれ、それ以外では、豆類、納豆、海苔、酵母、くるみ、緑茶など。
身近なものにも含まれていますから、上手に摂取していきたいですね。